
【実践では】全てのインジケーターや法則、理論は、
「信じて、その局面まで待つ」ことが絶対のルールです。
テクニカル講座|エンベロープ(Envelope)
エンベロープ(Envelope)は、移動平均線に対して一定の乖離率で上下に描かれるバンドです。
「移動平均線からどれだけ離れすぎているか」を視覚的に判断でき、逆張り戦略やレンジ相場で有効に機能します。
エンベロープの仕組み
- 中央線: 移動平均線(一般的には20期間SMA)
- 上側バンド: 移動平均線 × ( 乖離率%)
- 下側バンド: 移動平均線 × (乖離率%)
例えば乖離率を「±1%」に設定した場合、移動平均線から上下1%離れたところにラインが引かれます。
ボリンジャーバンドとの違い
- エンベロープ: 移動平均線から一定の乖離率でバンドを描く → 常に一定幅で表示
- ボリンジャーバンド: 移動平均線から標準偏差(価格のブレ幅)を基準にバンドを描く → 相場のボラティリティに応じて幅が拡縮する
簡単に言うと、エンベロープは固定幅、ボリンジャーバンドは自動調整幅という違いがあります。
実戦的な使い方
- 価格が上側バンドにタッチ → 買われすぎ → 売り検討
- 価格が下側バンドにタッチ → 売られすぎ → 買い検討
- 強いトレンド相場ではブレイクしてバンドウォーク状態になるので要注意
ポイント: エンベロープはレンジ相場で逆張りに強く、ボリンジャーバンドはトレンドの発生を捉えるのに強い指標です。
チェックリスト
- 乖離率の設定は相場のボラティリティに合わせて調整(一般的に0.5%~2%程度)
- レンジ相場かどうかを事前に見極める
- 他のインジケーター(RSI、ストキャス、サポレジ)と併用すると精度が増す
エンベロープは「移動平均からの過熱感」を見るシンプルなツール。
ボリンジャーバンドと併せて学ぶことで、レンジでもトレンドでも応用できるトレード戦略が組み立てられます。