
【実践では】全てのインジケーターや法則、理論は、
「信じて、その局面まで待つ」ことが絶対のルールです。
テクニカル講座|Pivot(ピボット)
Pivot(ピボット)とは、前日の高値・安値・終値をもとに算出される、
サポート・レジスタンスの目安となるラインです。
デイトレードやスキャルピングにおいて、その日の値動きの「基準点」として
海外では多くのトレーダーに利用されていますが、
日本ではまだ馴染みが薄く、あまり使われていない指標です。
Pivotは自動で更新され、その日動かない先行指標なので、
一目均衡表の先行スパンより使い勝手が良く、精度高く機能します。
Pivotラインの基本構成
- PP(Pivot Point):基準となる中央ライン
- S1・S2・S3:下値支持線(Support)
- R1・R2・R3:上値抵抗線(Resistance)
この7本のラインを基準に、その日の売買の攻防ラインが浮き彫りになります。
特にロンドン市場やニューヨーク市場のような参加者が多い時間帯で強く機能します。
経験上、S1またはR1のどちらかには、その日のうちに到達する確率が90%以上あります。
つまり「S1・R1をデイリーの目標値」として活用するのは非常に有効です。
実戦での使い方
- 価格がPivot(PP)より上 → 買い優勢の目安
- 価格がPivot(PP)より下 → 売り優勢の目安
- S1・R1での反発、あるいはブレイクが売買ポイント
- S2・R2は「節目」として利確や逆張りに有効
例えば、価格がPivotラインを上抜けた場合、その後の戻しでPPがサポートとして機能すれば、
押し目買いの絶好ポイントとなります。
Pivotを使うメリット
- 一日の値動きの「基準点」を明確にできる
- サポート・レジスタンスが自動で更新され、手間がない
- 先行指標として機能するため、予測精度が高い
- 多くのトレーダーが同じラインを見ているため、意識されやすい
Pivotは「その日の戦略マップ」です。
常に意識し、サポレジ・ブレイク・反発を冷静に判断できるようになりましょう。